夏の風物詩「打ち水」。そのやり方逆効果かも?!

地球温暖化が取り沙汰されてからどれくらいたつのでしょうか?

 

最近は猛暑日が当たり前のようにやってきます。

 

暑い日はエアコンの効いた部屋で過ごすのもよいのでしょうが、
電気の使い過ぎはCO2の増加につながってしまいます。

 

そこで、環境に優しくて涼を得られる方法として行われるのが「打ち水」です。

 

舗装路からの熱やエアコン室外機の排熱などによる
ヒートアイランド現象への対策となります。

2003年から「大江戸打ち水大作戦」として、
大都市圏を中心に一斉に打ち水をして気温を下げる試みが行われています。

 

福岡県の例(参考)など、効果があったとの報告がありますが、
一方で多治見市のように効果がなく取り止めた地域もあります(参考)

 

そこで、打ち水によって涼しくなる原理と
効果的な打ち水の方法について調べてみました。

 

 

打ち水の原理を知って効果を高めよう

 

 

まず、水は温度の変化によって個体ー液体ー気体と状態が変化します。
そして状態が変化する時に周囲から熱を奪います。

 

打ち水」の場合は液体から気体への変化です。

 

その際に「気化熱」と言って、
液体の水は周囲の熱を吸収ながら気体である水蒸気に変化していきます。

 

1グラムの水は1気圧・20度の条件下において586calを奪っていきます。

 

これが、打ち水で涼しくなる原理です。

 

身近なところでは、
「風呂上りに体を拭かずにほっておくと湯冷めをする」とか
「濡れた手に(室内の生暖かい)風を当てると涼しく感じる」現象です。

 

都会では多くの場所がアスファルトやコンクリートで覆われていますが、
これらの材料は太陽光の熱を溜め込み、夜間に放出します。

 

この熱が多くなると熱帯夜のように熱い夜となります。

 

その熱を打ち水を行うことで奪えば、温度を下げることができます。

 

そうすると、エアコンが消費するエネルギーが小さくなり
室外機からの排熱が減少してさらに涼しくなる。

 

このような関係性を考えて、
広域で一斉に打ち水することで
都市の気温を下げる試み(「打ち水大作戦20xx」)が行なわれています。

 

 

打ち水に効果的な時間はいつ?

 

 

打ち水で気温が下がることは理論的に説明できるのですが、
先に述べた多治見市のように「涼しくなっても直ぐに暑くなる」とか
「湿気が増えて不快」との声もあります。

 

実は、「打ち水」は単純に水を撒けばよいわけではありません。

 

時間帯撒き方があるのです。

 

ポイントは次のようになります。

 

  • 朝夕の時間帯に行う。
    昼間では撒いた水がすぐに蒸発してしまい効果が持続しない。
  • 日向よりも日陰に撒く。これも上述と同じ理由です。
  • 風通しの良い場所にできる限り広範囲に行うこと。
    風が気化を促します。広い範囲から熱を奪うことでより涼しく感じます。

 

 

まとめ

 

実は、「打ち水」は戦国・安土桃山時代から行われていました。
(国土交通省のサイト:「コラム(打ち水の歴史と効果)」)

 

冷房機器の普及とともに「打ち水」は行われなくなりましたが、
最近では、環境に優しく気温を下げる方法として再び注目を集めるようになりました。

 

環境のために撒く水に水道水は避けましょう。

 

水道水の生産には電気などのエネルギーを使っているからです。

 

蓄えた雨水などを有効に利用した打ち水で、
環境に優しく、そして夏を涼しく快適にすごしましょう。