仏壇を設置するときの向きってあるの?意外と知らない仏壇マナー

仏壇がお家にあって、気がついた時には手を合わせている、
そんな方も多いと思います。

 

でも、実際の仏壇に対するマナーって
案外細かくあったりすることまでを
知っている方は少ないのではないでしょうか?

 

そこで今回は、仏壇の設置についてのいろいろ、
仏壇のお供え物やその向き、座布団について見ていきたいと思います。

 

 

お仏壇にお供え物をするときの向きって正しい向きがある?

 

 

はじめに申し上げると、仏壇を置く向きに決まりはないということです。

 

「この宗派だからこっち向き!」
「仏壇をこの向きに置くと悪いことが起きる」

 

このようなことを気にしてしまう気持ちはよく分かるのですが、
それらを気にしすぎることで本来するべき
「心を込めた礼拝」ができなくなることの方が問題ではないでしょうか。

 

厳密にはどの宗派でも、
この向きにおかなければならないという必ずといった決まりはありません。

 

仏壇の向きはあくまで「気持ち」の問題なのです。

お供え物の向きも自分から見て正面が正しい供え方になります。

 

理由としては、仏さまに供えると言うのは、
仏さまに奉告(報告)しているからです。

 

お仏飯を供えるのも、「今日も主食のお米が食べれます」という喜びを、
まず仏に供えて奉告し、感謝の念のうちに下げていただくもので、
決して仏様にご飯を差し上げているわけではないのです。

 

今でこそ当たり前のように食べられている白米も、
昔は白米が食べられることは無く、
粟やひえしかない中で、
米の食べられる喜びと感謝を、まず仏に奉告したのです。

 

だからこそ、お供えも自分の手に届くまでにどれだけの人々の苦労が
かけられているか考えつつ感謝すると言う意味合いを持っています。

 

これを供物による「仏の無言の説法」と受けとめます。

 

供物は、私が仏に差し上げるのではなく、

「私の手に届くまでに多くの人の苦労と縁によって、
今私のものとに届いたのだなぁ」と、

仏からの下されものとして受けとめます。

 

つまり、仏から私たちの方に向けられた形として供えるのです。

 

仏から授けられた物ですから
感謝を込めて頂戴し、皆に分け与えるのです。

 

このようなことから、
仏壇の向きに決まりもなく、
お供え物も自分に対して正面であってよいというわけです。

 

 

お仏壇の座布団の向きはどっちがわ?

 

 

あまり気にされることのない仏壇用の座布団の向きですが、
実はこれにはきちんとした決まりがあります。

 

縫い目のない方を仏壇側へ!これがマナーです。

逆の言い方をすれば、
縫い目のある方をお尻側に持ってくるというものです。

 

縫い目ではなくファスナーの座布団の場合ですが、
この場合、ファスナーを仏壇側ではなく
お尻側に向けるのがマナーとされています。

 

マナーは分かっているけれど、
「縫い目のない方?それって一体?」なんて方もいらっしゃると思いますが、
そんな時には、とっておきの見分け方があります。

 

それは、座布団の四辺で一辺だけ縫い目がないところを探すことです。

 

ちなみに、カバータイプの座布団(ファスナーのついているもの)は、
ファスナーのない方が前で、ファスナー側は後ろに来るように配置します。

 

仏壇用の座布団には、表裏の置き方にもマナーがあります。

 

座布団の真ん中を見ると糸でできた房があり、出ている方が表となります。

 

ちなみに、房が出ておらず結び目になっている方が裏と覚えておきましょう。

 

結局どこに置くか?

 

・直射日光などの環境に注意

 

これは特に、本山中心説の場合、いろいろ考えるべき点があります。

 

太陽が東から昇るので、
東側に窓がある部屋では直射日光がダイレクトに入ってきます。

 

この環境では、西側に本山があるからと仏壇を東側にすると、
仏壇が直射日光を浴びてしまいます。

 

ほかにも多湿など、置く場として不向きな場合もあります。
このような場合は、部屋や方角を変えることが必要です。

 

・神棚と向かい合わせにしない

 

日本では神道と仏教が同一視された、
いわゆる神仏習合(しんぶつしゅうごう)による時期があったため、
神棚と仏壇が同じ部屋にある家も多いかと思います。

 

同じ部屋にあること自体はいいのですが、
問題となるのが、向かい合わせに置かれている場合です。

 

向かい合わせに置いた場合、神棚に祈る際は仏壇、
仏壇に祈っている際は神棚にお尻を向けてしまう形となります。

 

これは両方にとって大変失礼ですので、
向かい合わせは絶対にNGと覚えておきましょう。

 

・床の間と向かい合わせはダメ!

 

床の間と仏壇の向かい合わせもいけないこととされています。

 

床の間は、家の中でも最高の上座です。

 

つまり、これに向かい合う仏壇は、それより下座の扱いとなるのです。

 

逆に、床の間に仏壇を置くことは最上と言われているので、
仏壇を床の間に置くのは非常に良いとされています。

 

これらのことにだけ注意していただければ、
自ずとどこに置くのがいいのか決まってきます。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

仏壇の向きは基本的にはどこを向いていてもいいと言う事でした。

 

お供え物は自分向きで、
座布団は縫い目がない部分を仏壇に向ける、
直射日光に気を付けて、
床の間と神棚に向かい合わせておかないことでしたね。

 

これらのことに注意して、ご先祖様に供養をしていただきたいと思います。